着るクーラーとクールネックリング、どちらの方が良いか。2シーズンにわたり両方使ってみた感想をふまえて比較します。
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着るクーラー VS クールネックリング徹底比較
両方とも2シーズン使ってみた感想を踏まえて解説します。なお、着るクーラーはソニーのレオンポケット4を元に評価しています。クールネックリングは3商品以上購入していますが、どれも大差はありません。
「持続時間」は着るクーラーの勝ち

持続時間は圧倒的に着るクーラーの勝ちです。
クールネックリングは真夏の炎天下では30分も持ちません。溶けてしまったクールネックリングは冷房の効いた部屋にしばらく放置するか、冷水に浸けるなどして再凍結が必要です。再凍結も屋外ではハードルが高い点がネックです(ネックリングだけに)
一方着るクーラーは最大強度で運転しても4時間近く稼働できます。またモバイルバッテリーから充電したり、多くの着るクーラーはモバイルバッテリーから給電しながら使用することも可能です。モバイルバッテリーさえあれば、屋外で丸一日使いやすいのは着るクーラーと言えます。

「涼しさ」は最初はクールネックリング、後半は着るクーラー
使い始めた直後については、実はクールネックリングの方が冷たく感じます。表面温度は着るクーラーの方が数度以上低いのですが、肌に触れる面積がクールネックリングの方が広い点と、触れる位置がクールネックリングは首周りであるのに対し、着るクーラーは背中の首下付近となるため感覚的にクールネックリングの方が冷たく感じます。
ですがクールネックリングはいかんせん持続時間が短いため、15~20分くらい経つと涼しさは逆転します。20分以上連続で使うと着るクーラーの方が涼しいです。

「携帯性」は互角(持続時間で揃えると着るクーラー)

重量はほぼ互角、大きさはやや着るクーラーの方が小さいかなという気がりますが、ほぼ互角と言えます。
ただしクールネックリングは持続時間が短いため、連続で利用するには2個用意して1個はクーラーボックスや専用の小型ケースで凍結しながら交互に使う必要があります。2個用意するだけでも「かさばる」ので長時間使うことを考えると着るクーラーの方が携帯性は勝っていると言えます(着るクーラーも丸一日使うにはモバイルバッテリーが必要)
また、真夏の猛暑日にはクールネックリングは装着せず持ち歩いているだけでも溶けてしまう点もネックです。私はフェイスタオルに保冷剤と一緒に包んで持ち歩いています。

「価格」は圧倒的にクールネックリング
1000円以下でも購入できるクールネックリングに対し、「ちゃんと使える」着るクーラーは2万円前後~という価格です。クールネックリングを2本買い、更に持ち運び用の凍結できる専用キャリングケースを買い揃えても圧倒的にクールネックリングの方が安いです。
着るクーラーは加温も可能です。加温は小さめのカイロと同じくらい暖かくなるので、冬にも使うと割高感はかなり薄くなるのではないでしょうか。着るクーラーを着用してウルトラライトダウンを着てウォーキングをすると、真冬の夜間の東京の気温でも軽く汗ばむほどです。電気代はカイロを買うより圧倒的に安いです。私も夏と真冬に活用しています。

結論
安く済ませるならクールネックリング2本とキャリングケースを、手軽に済ませたいなら着るクーラーがおすすめです。
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