子供が使っている姿を街で見かける機会も増えてきたアイスクールリング。子供が使う上で危険性は無いのか、実際に子供に着けてみた結果をふまえて注意点をまとめます。
子供がクールリングを使う上での危険性
一番の懸念は「液漏れ」
子供にクールリングを使わせてみて一番不安に感じたのは液漏れです。
クールリングは最初は氷のようにカチカチに凍っていますが、使用していくうちにどんどん溶け、中身が水のように液体状態になります。凍っている状態であれば液漏れの心配はありませんが、液体に戻った状態で外側のカバーが破けると液漏れするリスクがあります。
実際に子供にクールリングを使わせてみると、溶けてきた状態でクールリングの本体を「ぷにぷに」と強い力で押したり、あらぬ方向に本体を捻る場面を確認することが出来ました。通常の使用であれば液漏れのリスクはほぼ無いと言えますが、このような過酷な使い方をしていると液漏れが不安です。
万が一液漏れした場合、クールリングの中身の「PCM」という素材は有害な物質ではないため直ちに健康被害が発生するものではないものの、目に入った場合はすぐに十分な流水で洗い流すなどの処置は必要になります。また、誤飲のリスクもあるため自分で判断が出来ない子供の使用には適さないと言えます。
大人がランニングをしても外れない程度の密着感はありますが、子供が激しく動き回ると外れて落下することも想定されます。落下し、更に踏んでしまうと液漏れする場合があるでしょう。
首が締まるリスクは高くはない
首の周りに巻くものなので、首が締まるリスクがあるのではないかと懸念する親御さんもいると思いますが、クールリングは完全な輪っか状にはなっておらず、また紐のように絡まるようなリスクも低いため適切なサイズのクールリングを使用していれば首が締まるリスクは高くはないと言えます。表面はウレタンフォームで覆われており、柔らかいので子供の力でも簡単に形を変えることが出来ます。
例えばジャングルジムに登るような時に誤って何かにクールリングが絡まってしまった場合でも、多くの場合すぐにリングが首元から外れるためリスクは大きくはないと思いますが、そのような遊びをする際は念のため外した方が安全性は高いと思います。
自分の意思で言葉や手足を動かせない赤ちゃんの場合は、何が起こるか分からない部分があるので私は使用をおすすめしません。赤ちゃんの暑さ対策としては、ベビーカーの背中部分に敷くマットタイプがおすすめです。
凍傷のリスクは?
アイスクールリングは28度、低温のものでも18度程度の温度で首元を冷やします。凍傷は一般的に-12度以下で起こるため、18度や28度のものを首元に巻いても凍傷のリスクは低いと言えます。気温18度の日に外を歩いても凍傷になることはほぼ無いことからも分かると思います。
氷と比較すると温度はかなり高いため、「冷たいっ!」という感じの使用感ではありません。1~2時間、じんわりと首元を冷やしてくれる商品です。
ハンディファンと比較すれば概ね安全性は高い
暑さ対策としてクールリングと双璧を成すハンディファンですが、内蔵しているリチウムイオン電池は強い衝撃が加わると爆発・発火するリスクがあります。また、片手が塞がってしまう場合が多いため、転びやすい子供が使うのには適していないと言えます。子供の暑さ対策としてはクールリングの方が安全性が高く、適していると言えます。手持ちしないハンディファンは首から提げるものが多く、ストラップで首が締まるリスクがあると思います。
そもそもハンディファンは気温が体温より高くなるとサウナのロウリュウのような効果を産み、熱中症リスクを逆に高める結果となります。その点からもクールリングの方が良いと言えます。
関連記事:ハンディファンの比較表
子供におすすめのクールリング
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SUOクールリング
Amazonなどでクールリングの主要なブランドとして定着しているSUOの子供用クールリングです。
デザイン展開が豊富なので、男の子にも女の子にも気に入るデザインのものがあると思います。サイズ的には幼稚園・保育園~小学校中学年くらいの年齢のお子さんにちょうどいいサイズです。価格は少し高いですが、デザインにこだわりの強いおこさんの欲求はしっかりと満たしてくれると思います。
UQLiFE クールリング
3サイズ展開のクールリングです。Sサイズは小学校低学年から高学年のお子さんまでちょうど良い感じのサイズです。
SUOよりも価格が安いですが、ちゃんと日本語のパッケージがある商品なので安心感があります(Amazonで売られているクールリングは中国の卸売サイトから仕入れたものをそのまま転売しているものが多い)