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クールリングをペットに使う際の注意点 そもそも効果が無い可能性も

ここ数年、暑さ対策アイテムとして注目されている「クールリング」。人間用としては軽くて扱いやすく、一定の冷感効果もあることから、夏の外出時に利用する方も増えています。

その流れで、「うちの犬や猫にもつけてあげようかな」と考える飼い主の方もいるかもしれません。しかし、ペットにクールリングを使うことは、効果があるとは言い難く、むしろ注意が必要です

今回は、ペットにクールリングを使う際の問題点と、本当に取るべき暑さ対策について考えてみましょう。

関連記事:クールリングの比較

犬や猫には「冷たさ」が伝わりにくい

まず前提として、犬や猫の身体は全身が被毛に覆われています。人間のように直接肌に触れるわけではないため、クールリングが持つ「ほんのり冷たい」程度の冷却効果は、ペットにはほとんど伝わりません

さらに、クールリングの冷たさは通常28℃程度で、炎天下では30分もしないうちに溶けてしまいます。そもそも冷却持続時間が短く、犬や猫の体温調整に影響を与えるほどの冷却効果は期待できないのです。

「見た目がかわいいから」とアクセサリー感覚で装着するケースもありますが、無意味なだけでなく、ペットにとっては違和感やストレスになることも考慮すべきでしょう。

そもそも“クールリングが必要な気温”に散歩はNG

もっと根本的な問題があります。

クールリングを使いたくなるほど暑い時間帯に、犬や猫を散歩させること自体が危険だという点です。

真夏のアスファルトの表面温度は、日中50℃以上になることも珍しくありません。その上を歩かされる犬は、肉球を火傷するリスクが高く、熱中症にもなりやすい状況にさらされています。

「クールリングを着ければ大丈夫」と考えてしまうと、かえって無防備な状態で外に出してしまう危険性も。これは本末転倒です。

本当に大切なのは「時間帯の配慮」

ペットの熱中症や火傷を防ぐために、最も効果的なのは散歩の時間を見直すことです。

・日中の外出は避ける
早朝または日が落ちた夕方以降に散歩する
・できるだけ日陰を選び、アスファルトの温度も手で触って確認する
・必要であれば、地面の温度を測るペット用の温度計を活用する

また、散歩以外でも室内の冷房を適切に使い、無理にグッズに頼るのではなく、環境全体でペットの体調管理をすることが重要です。

まとめ:クールリングは“人用”であり、ペットには不向き

クールリングは、肌に密着して冷感を伝えることを前提に設計された製品です。毛皮に覆われた犬や猫には、その効果は大幅に限定され、過度な期待は禁物です。

さらに、クールリングの使用が「暑い中でも散歩できる」という誤った安心感を生むことは、ペットの命に関わるリスクを高める要因にもなり得ます

ペットの暑さ対策において最も大切なのは、適切な時間帯に散歩を行い、暑さそのものを避ける工夫をすること。グッズに頼る前に、まずは飼い主の判断と配慮が問われます。

ペットの健康と安全を守るためにも、「かわいいから」「人間にもいいから」という理由での使用は避け、本当に必要な対策を見極めていきましょう。

飼い主の散歩にはおすすめ!

夕方以降でも気温が高い日も多いです。熱中症にならないにしても、暑さは体力を奪います。散歩する際に飼い主がクールリングを使用するのはおすすめです。

ただし、クールリングは30分前後で溶けて、冷たさを感じなくなります。散歩時間が長い場合は電気の力で冷却する「着るクーラー」の利用がおすすめです。

関連記事:着るクーラーの一覧比較表

クールリングより長時間涼しい「着るクーラー」を体感しよう!

真夏は30分ももたないクールリング。長時間の屋外活動には使いづらいのが最大の欠点です。そこでおすすめなのが電気の力で首元を冷却する「着るクーラー」

小型冷蔵庫にも使われるペルチェ素子という仕組みを利用して、首元を冷却する装置です。バッテリーで実測4時間程度使うことが出来ます。モバイルバッテリーで充電あるいは給電すれば1日中使うことができます。

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