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着るクーラーとは何?どんな仕組みで体を冷やすのか解説!

着るクーラーとは何か、どんな仕組みで体を冷やす/暖めるのかを分かりやすく解説します。

ペルチェ素子で冷やす/暖める

ペルチェ素子とは?

関連記事:着るクーラーに使われているペルチェ素子とは何?

ペルチェ素子は、電気と熱の関係を利用して、電気を使って冷たくすることや熱を発生させることができる素子です。

ペルチェ素子は電気が流れるときに、異なる方向に熱を伝える性質があります。電気を流すと一方の側が熱くなり、他方の側が冷たくなるということが起こります。そのような仕組みを活用することで体を冷やしたり、温めたりすることが出来るのが「着るクーラー」です。

着るクーラーという名称で定着しつつあり、体を冷やす用途に注目が集まりがちですが、暖めることも出来ます。

エアコン(ルームエアコン)との違いは?

住宅の天井付近に取り付けられているルームエアコンは、ヒートポンプという仕組みで熱を作っています。

ヒートポンプはコンプレッサーを使って空気を圧縮する際に発生する熱や、膨張させる際に温度が下がる仕組みを利用しています。物理的に空気を圧縮したり、膨張させたりして熱を生み出す装置です。

装置が大掛かりになり小型化が難しいといった欠点はありますが、投入したエネルギーよりも多くの熱エネルギーを得ることができる魔法のような、環境に優しい技術です。欧州(EU)ではヒートポンプを再生可能エネルギーと位置づけて活用を促進しています。

こんな使われ方もしているペルチェ素子

ペルチェ素子は着るクーラー以外にも、以下のような用途で使われています。

  • 冷蔵庫(温冷対応)、ワインセラー
  • パソコン用のCPUクーラー
  • 水槽用クーラー
  • プロジェクター、カメラなど電子機器の冷却
  • 血液分析装置などの医療用機器

ペルチェ素子を使用した小型の冷蔵庫(温冷対応)は既に一般的に販売されており、ペットボトルが数本入る大きさのものが1万円以下と安価な値段で販売されています。

また、パソコンのCPUを冷やすクーラーや、水槽を冷やすためのクーラー・ヒーターも既に市販されホームセンターなどで購入出来ます。

どうやって体を冷やす/暖めるのか

着るクーラーは小型の装置を直接体に当てることで、体を冷やしたり暖めることが出来ます。

上の写真はソニーのレオンポケット2という着るクーラーです。スマホから操作して起動すると、銀色の部分が暖かくなったり冷たくなります。この銀色の部分を体に当てることで体を冷やしたり、温めたりすることが出来ます。専用のネックバンドで首の後ろの辺りに当てて使用します。

銀色のプレート部分はわずか5cm程度の大きさですが、冷房運転時は保冷剤くらいの冷たさを感じることが出来ますし、暖房運転時は使い捨てカイロくらいの暖かさを感じることが出来ます。小さくてもしっかりと効果を感じることが出来ます。

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