冷やすだけでなく暖めることも出来る「着るクーラー」 実際に使ってみた感想をもとに解説します。
着るクーラーの暖房能力
本体表面は「熱い」と感じるレベル
レオンポケット2を初めて使用した際、本体の発熱部を首下に当てた時に「熱い」と感じました。熱々になった使い捨てカイロくらいの体感温度で、最高温度設定で肌に密着するとヤケドするのではないか、と感じた程です。
起動して5秒程度で暖かさを感じ始め、20秒経たずに最高温度まで上昇するので起動も早いです。
長時間使ってみた感想
この記事を書いているのは桜が満開の時期なので真冬ではありませんが、室内にいると暖房を付けるか迷う程度の気温です。そんな状況で2日間使用した感想です。
結論としては、「暖房を付けるか迷う」程度の気温で使うと効果は絶大です。さすがに足元の冷えまでは解消出来ないものの、しっかりと暖かさを感じることができ、わずかではありますがポカポカとしたような感覚さえありました。
小さいサイズの使い捨てカイロ程度の効果はあると感じます。接地面積は全然違いますが、車のシートヒーターくらいのレベルだと感じますし、実際に「着るクーラー」で使われているペルチェ素子は自動車のシートヒーターでも利用されているものです。
真冬にこれだけでエアコン無しで過ごすのは厳しいかもしれませんが、着るクーラーと併用することで暖房の設定温度を少し下げても快適に過ごせると思います。また、真冬の屋外活動の快適性も向上するでしょう。
体表面温度が8.3度上昇
ソニーが初代のレオンポケットを発表した際に公表したデータとして、室温15度の環境で5分間レオンポケットを当てると、当てた箇所の体表面温度が8.3度上昇したとされています。
レオンポケットの発熱部分は約5cm四方と小さいものの、体を暖める効果は数値としても現れています。
装着感は?
私は自宅でパソコン仕事をする際に長時間連続で使用しています。最初こそは本体の重量(約100g)と、ネックバンドによる締めつけ感を感じたものの、すぐに慣れました。例えばTシャツの重さは200g程度なので、着るクーラーの重さはTシャツを一枚多く着るよりも軽いです。
また、外をウォーキングする際にも使用していますがズレは無く、自宅を出て帰って来るまでの間に位置を調整する必要も無いです(約30分の徒歩時間) ランニングでは密着感が若干低下しますが、使えないことは無いという感じです。