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【使ってみた】レオンポケット2の実機レビュー | 効果は?

ソニーのレオンポケット2を購入したので、実際の使用感などを詳しくレポートします。

レオンポケット2とは

概要

ソニーが2021年に発売したウェアラブルサーモデバイスです。

体を冷やす冷房運転だけでなく、暖房運転にも対応しています。専用のネックバンドなどに取り付けて、首の後ろの位置に取り付け、本体の銀色の部分を体に当てることで温度を感じることが出来る製品です。

温度設定などはBluetoothで接続したスマホから行います。専用アプリから温冷の切り替えや温度設定、運転モード設定(AUTO、温度が自動で上下するWAVEなど)を変更出来ます。

スペック

主なスペックをまとめます。

サイズ約54mm × 約20mm × 約116mm
重さ92g(本体)
充電USB-TyepeC
充電時間2.5時間
動作時間(冷却)レベル1 約4時間/レベル2 約3時間
レベル3 約2.5時間/レベル4 約1時間
動作時間(温熱)レベル1 約4時間/レベル2 約3時間
レベル3 約2.5時間/レベル4 約2時間
その他耐汗、防滴
価格Amazon参照

レオンポケット2の使用感

クールモードの使用感(冷房)

購入時点で4月のためまだ冷房を使う気温ではない状況でレビューします。

まず、冷却性能に関してはケーキなどを買うと付いてくる保冷剤程度には冷えます。体温を奪うことで冷たさを感じる「冷感素材」ではなく、本体の銀色部分がしっかりと冷えています。設定温度別の冷却管は以下のとおり。

温度設定感覚
レベル48割凍った
保冷剤を直当て
レベル3半分溶けた
保冷剤を直当て
レベル27割溶けた
保冷剤を直当て
レベル1保冷剤を薄手の肌着の上から
当てたくらい

レベル4に設定すると、冷凍庫から出した直後の保冷剤を素肌に直接当てたくらいの感覚を得ることが出来ます。かなり冷たいです。レベル1は同じく凍った状態の保冷剤を薄手の肌着の上から当てたくらいの感覚があります。

桜が咲く頃の東京、暖房を使用しない室内で使用すると足の先から少し冷えてくるような感覚があり、体を冷やす効果は実感できました。

不満点を挙げるとすると、使用中に本体が少し暖かくなります。「WAVE」モードでは冷たさが波のように上下しますが、冷却が切れるタイミングでは本体から「暖かさ」を感じてしまいます。全体としては冷却感の方が強いものの、冷やしたいのに暖かさを感じてしまうのはマイナスポイントと言えるでしょう。

ウォームモードの使用感(暖房)

起動させて5秒程度で温もりを感じ、20秒程度で設定した温度まで上昇する感じです。

最高温度まで上げて素肌にあてると、「熱い」と感じるほどには温度を高めることが出来ます。調子が良い時の使い捨てカイロの温度に近いです。

エアコンを使うか迷う、外気温10度台の4月の東京(桜が満開の頃)・室内で「AUTO」モードで使用すると、なんとなく体全体(足先を除く)が暖かくなる感覚はあり、暖房としての効果は確かに感じるところです。少なくとも使い捨てカイロの代替にはなると思います。冷房モードよりも満足度は高いです。無音なのも良いです。

電池持ち・使用時間

暖房運転・AUTOモードで使用した限りでは、軽く4時間以上は電池が持っており、カタログスペック通りかそれ以上使うことが出来ると思います。外気温などの条件によっても左右されるので、極寒の屋外ではもう少し持ちが悪くなるかもしれません。

4時間では「一日」は持たないですが、モバイルバッテリーから給電しながら使うことも出来ます。長時間使う場合はモバイルバッテリーとの併用が必須となります。

実機で計測した「実稼働時間」は以下のとおり。

稼働時間モード使用環境
2時間41分COOL・AUTO気温約24度の屋外
5時間40分WARM・AUTO気温約20度の室内

ウォーキングやガーデニングなどの屋外活動には十分な稼働時間です。

関連記事:レオンポケットの実稼働時間を実測!本当は何時間使えるのか

装着感

純正のネックバンドで首の後ろに下げて使っています。

若干見た目に不安のある作り(ストレートに言えば「ちゃっちい」)ですが、使ってみるとしっかりと首元に固定して使うことが出来ます。パソコン仕事のような座りっぱなしの環境ではずれてしまうことは無いです。

屋外に装着して出かけても、ウォーキング程度であればズレずに使うことが出来ます。ハードなスポーツにはさすがに厳しいと思いますが、軽めのランニングにも対応できるホールド感です。

首の締め付けは当初感じましたが、鎖骨のあたりにバンド部分もずらすことで軽減されました。一日中着けても特に肩こりも無いです。

バンド部分は襟の少し下の位置を通る設計なので、人と同じ高さで対面しても相手からは見えづらいです。上から見られるとバンド部分が見える場合があります。

静音性

本体内部にはファンが内蔵されています。暖房運転時は作動しないようで、主に冷房運転時に作動します。ファンだけでも作動させることが可能で、ネックバンドで取り付けて使用すると服の中の空気が軽く循環するような感覚があります。

冷房運転時は常時、ファンが回っていることでファンの音が耳に届きます。小さな音ではなく、ノートPCの冷却ファンのような音です。テレビの音量を上げたりするほどではないものの、ファンの音は常時聞こえてきます。

また、対面で会話する距離まで離れてもファンの音が聞こえます。ノイズがある屋外では気にならないと思いますが、屋内での接客仕事には向かないというのが正直なところです(暖房運転時は無音)