ドウシシャの着るクーラー、Tempo Clipを購入したので実機レビューをお届けします。長く使ってみると、弱点も見えてきました。
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Tempo Clipとは
ドウシシャとは?
生活雑貨など製造販売しているドウシシャの製品です。ドウシシャは大阪で創業した会社で、創業当時は「同志社」という名前でしたが同志社大学とは全く関係は無く、創業者は関西大学卒だそうです(ちなみに私は同志社大学を卒業しています)
Tempo Clipはドウシシャの着るクーラー、Tempoシリーズの中でも中価格帯の商品で、本体がネックバンドと一体になっています(ネックバンドは取り外し不可) 冷却だけでなく加温もできる製品です。冷却は18度、加温は約40度まで冷却・加温できるとしています。
涼しさは?
肝心の涼しさですが、実はTempo Clipを家電量販店の店頭の実機で試して「これは涼しいぞ」ということで購入したという経緯があります。実際、購入して装着してみると「最初は」ソニーのレオンポケットシリーズと比較してもよく冷える感覚がありました。
ただし、長時間というか5分程度連続で使用すると冷たさはほぼ感じることが出来なくなります。レオンポケットなどは本体の上部に放熱用の開口部が設けられているため、服を着た状態でも一定の放熱が可能ですがTempo Clipは本体の正面に開口部が設けられているため、完全に服に覆われて熱がこもります。そのため、5分程度で冷たさを感じなくなるようです。肌が冷たさに慣れることで冷たさを感じなくなるのではなく、取り外して冷却プレートを手で触れてみても「暖かい」ので冷えていないです。
取り外して本体がある程度冷えてから再び装着すると、冷たさを感じることが出来ますが、しばらくすると再び冷たさ感じなくなるため、放熱に難点があると感じます。服を着た状態で使うには正直、向かないと感じます。
暖かさは?
レオンポケットシリーズと比較しても遜色無い暖かさを得られます。首元がじんわりと暖かくなります。
冷却運転では放熱が課題となっていますが、加温時は放熱する必要が無いため長時間安定した動作が可能です。Tempo Clipは加温専用マシンとしてはかなりおすすめです。
装着感
本体付属のネックバンドは少し貧相な見た目ですが、装着感は悪く無いです。散歩などで装着してもズレはほぼ無く使うことが出来ます。本体が直線的なのでフィット感は若干薄いものの、加温・冷却プレートは首元にある程度密着した状態で使うことが出来ています。
持続時間
冷却、「強」運転で1時間20分使用することが出来ました。カタログスペックでは1時間30分なので、ほぼカタログスペック通りと言えます。
まとめ
服を着た状態で冷却運転をすると、すぐに冷たさを感じられなくなる点は冒頭で指摘した通りですが、加温運転時はこの点は問題にならないため、冬の寒い時期の暖房器具としての使用が適していると思います。加温で利用する点については、本体価格も安いですしおすすめできます。
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(右:レオンポケット4)