クールリング(ネッククーラー)に問題点や危険性は無いのか、実際に使ってみた感想を交えて解説します。
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使ってみた感じた問題点
丸一日持続しない
28度タイプのクールリングの持続時間は1~2時間とされています。室温26度の室内で使用している限りでは4時間近く経っても完全には溶け切っておらず、若干の冷たさを感じることが出来ていますが周囲の温度によっては2時間持たないと考えて使用しなくてはなりません。
ちょっとしたウォーキングやランニング、ガーデニングといった屋外活動には十分耐えられる持続時間ではありますが、丸一日の屋外活動には不足感がある持続時間です。
着るクーラーは例えばソニーのレオンポケット4は4~9時間稼働できるので、丸一日使いたい方にはこちらがおすすめです。
若干締めつけ感がある
クールリングを使うと、首が若干絞まるような感覚があります。
初めて装着したときは「大丈夫か?」という第一印象を持ちましたが、絞めつけ感はそれほど強くはないので少なくとも私は2時間装着し続けても酸欠感や疲労感は感じませんが、若干首が絞まるような感覚はあります。ネクタイよりは緩いかなと思います。
キンキンに冷えるわけではない
一般的なクールリングは28度で溶けるので、凍った状態のクールリングの温度は約28度ということになります。
東京都水道局が計測した蛇口から出る水道水の温度は、最も高い8月で平均約26度とされており、クールリングは水道水よりも「ぬるい」ことになります。ケーキに付いてくる保冷剤(約0度)と比べると明らかに温いです。
とはいえ、体温よりは約8度低いので、肌に直接触れると熱を奪われて程よい冷たさを感じることは出来ます。クールリングが自然凍結する約26度の部屋でクールリングを装着すると3~4時間で完全に溶けますが、これは体温を確かに奪った証拠と言えるでしょう。冷房を使うほどではない程度に暖かい部屋で使っても涼しく感じますし、真夏の炎天下ではしっかりと冷たさ感じることができます。
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使ってみて感じた危険性は?
就寝時はおすすめしない 液漏れへの懸念
完全に輪っか状になっているわけではありませんが、首に巻きつけて使う形状なので就寝時に使うのは安全ではないといえます。輪っか状ではないため首が絞まるリスクは低いと思いますが、寝ている間にどのようなリスクが生じるか分からないため避けた方がよいです。
また、本体はある程度丈夫な素材で出来ており、1シーズン(6~10月)毎日使っても十分耐えられそうではありますが、寝返りなどで長時間重さが加わると本体が破けて中の液体(PCM)が漏れ出すリスクも想定できます。PCM自体は無害な物質とされており、例えば肌に触れるとヤケドをするといったことはありませんが、寝具を濡らしてしまう恐れがあるのでその点でも就寝時の使用は避けた方がよいと思います。
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