そもそも着るクーラー(着るエアコン)とは何なのか、ソニーのレオンポケットを使っている私が仕組みや使い方、効果の「実際」を分かりやすく解説します。
着るクーラーとはそもそも何なのか
加温・冷却ができる手のひらサイズのデバイス
着るクーラーは手のひらサイズでありながら、暑い日には冷却を、寒い日には加温が出来る携帯型のデバイスです。
「ペルチェ素子」という仕組みを利用することで、金属製のプレートの温度を上下させます。この温度が変わる金属製のプレートを直接肌に触れさせることで、冷たさや暖かさを感じることが出来るデバイスです。
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使い方は?
首元に取付ける機種が多いです。
ソニーのレオンポケットなどでは、専用のネックバンドに装着して背中の首下の辺りに本体を固定して使います。一部の機種では首に直接触れる形で固定できるものもあります。
金属製のプレート部分を肌が直接触れることで冷たさ・暖かさを感じることが出来ます。プレートと肌の密着が損なわれると、温度は感じません。密着した状態を維持できるのか不安な見た目をしていると思いますが、2時間のウォーキングでも途中でズレることはほぼ無く、ちゃんと使うことが出来ます。一方、ランニングでは正直役に立たないと感じます。
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効果は?
気になる効果ですが、ケーキを買うと付いてくる小さな保冷剤くらいには冷えますし、使い捨てカイロくらいには暖かくなります。
真冬や真夏にエアコンを使わず、着るクーラーだけで快適に過ごせるかと言われると厳しい部分がありますが、エアコンの設定温度を1~2度緩めても着るクーラーを併用すると快適に過ごせる程度の能力があります。
また、少し肌寒い季節に着るクーラーを着けてウォーキングをしたところ、少し汗ばむ程度には暖かくなりますし、暑い日は少し快適になる程度には冷たさを感じることができます。屋外活動が少し楽になりますし、屋内でもエアコンや暖房器具の使用を抑えることが出来るので節電や省エネに役立ちます。消費電力はエアコンの100分の1程度、1時間使っても電気代は0.2円程度です。
「冷感素材」やファンが回って送風するだけの「空調服」とは異なり、安定して一定の冷却・加温効果を得ることが出来ます。金属プレートは冷却時は約20度、加温時は約40度まで温度が上昇するので物理的に温度を肌に加えることが出来ます。
医療機器ではないので熱中症対策効果を謳うことはできません。