着るクーラーは炎天下でも効果を発揮できるのか、ソニーのレオンポケット4を装着して気温36度の真夏の東京を歩いてみた結果をもとに解説します。
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気温36度の炎天下を30分歩いてみた結果
ソニーのレオンポケット4を装着して気温36度の真夏の昼間に外を歩いてみました。
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若干の熱ダレ感はあるが涼しい
結論から言うと、気温が高くない時と比べて冷たさが若干落ちている感はあるものの、問題無く動作しました。
炎天下でマスクを着けたまま歩いても、着るクーラーを装着していることで涼しくなり、疲労感が若干軽減されたように感じます。気温36度でもしっかりと動作します。
レオンポケット4の場合、使用環境としては最高40度までどなっており、酷暑の炎天下でも使用できるスペックです。サンコーのネッククーラーSLIMは35度までとなっており、着るクーラーでも機種にょって対応できる気温に差があります。
ハンディファン(携帯型扇風機)の場合、気温が対応より高くなると涼しくなくなるどころか、サウナのようにむしろ暑くなってしまいますが、着るクーラーは体温以上の気温になっても使用することが出来ます。
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排熱に注意
使用している上で若干気になったのが排熱性です。
今回使用するにあたって、襟付きのポロシャツの下にレオンポケットを装着しましたが、襟付きの服を着るとレオンポケットの通気口が若干隠れてしまうため、装着位置を少し上方にズラす必要がありました。装着位置が下の方にしてしまうと放熱性が悪くなり、冷却性能が低下する実感がありました。
レオンポケット4の場合、襟付きの服を着る際などに効果を発揮するエアフローパーツというものも用意されています。実はこの記事を執筆するまでエアフローパーツの存在に気づかなかったため未使用でしたが、エアフローパーツを装着することで襟付きの服でも排熱を気にすることなく使用できるようになりました。
熱に弱い着るクーラーもある
レオンポケット2、4は襟付きの服を着てもまだ一定程度の冷却性能を保つことが出来ますが、例えばドウシシャのTempo Clipは最初こそキンキンに冷える(レオンポケットより涼しい)ものの、5分程度でほぼ冷たさを感じなくなります。本体が完全に服の中にすっぽり隠れてしまうため、服の中に熱がこもり放熱できないようです。Tempo Clipの場合、襟無しのTシャツを着てもこの点は解消できないものと思われます。
レオンポケットシリーズは襟付きの服を着ていても、本体上部に設けられた通気口から本体に溜まった熱が外に放出されやすい形状であるため比較的安定した動作が可能ですが、機種によっては放熱性に難がある場合があるので注意が必要です。
かといって首の「周り」に装着する例えばサンコーのネッククーラーSLIMの場合、放熱性に関してはあまり気にする必要が無い一方、動作音がかなりうるさいという欠点があります(冷たさでもレオンポケットに劣る)
商品名 | 動作環境 |
---|---|
ソニー・レオンポケット2 | 5℃-40℃ |
ソニー・レオンポケット3 | 5℃-40℃ |
ソニー・レオンポケット4 | 5℃-40℃ |
ドウシシャ・Tempo Loop | 5℃-35℃ |
ドウシシャ・Tempo Clip | 5℃-35℃ |
サンコー・ネッククーラーSlim | 35度以下 |
35度以上の環境では使えない着るクーラーも多いので、酷暑下で使用する場合は注意してください。
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